プライベート・クラウド

例:さくらVPS for Windows Server

さくらインターネットなどのVPSサービスに、Windows Serverをインストールして、BIZTREK BackOffice 4D Serverを稼働させます。

これは、企業が主体的にクラウド活用するための一つの方法です。

企業内に、クラウド活用のためのノウハウを持ちながら、基幹業務システムを運用することが可能になります。

上記の方法は『プライベート・クラウド』と呼ばれ、比較的安価に運用できます。

一般的にクラウドと呼ばれているものは『パブリック・クラウド』というもので、一般的な情報共有を目的としたサービスになります。

何処の企業でも一応は使えるのだが、使えるところを使う。という意見が多いようです。

さらに、複数の『パブリック・クラウド』をデータ連携することも可能ですが、クラウドのサービスが変更される可能性もありますし、酷い時は、そのサービスそのものが無くなる事例もありますので、注意が必要です。

オンプレミス・クラウド運用

オンプレミス環境とインターネット環境の間にFirewall・DMZを設けて『オンプレミス・プライベート・クラウド』を構築することも可能です。

YAMAHAのルーターや、Century Systemsのルーターには、DMZを構成することが可能な製品がありますから、それを活用します。

オンプレミスの高速処理と、クラウドのフットワークの良さを兼ね備えた組み合わせです。

ハイブリッド運用

情報系はクラウド・基幹系はオンプレミス

基幹業務システムは堅牢・高速なオンプレミスで運用し、

現場のワークフローや、情報共有のために、一般的なパブリック・クラウドサービスを使います。

オンプレミスとクラウド間のデータ連携を必要に応じて行うのが、ハイブリッド運用になります。

お金の管理は、オンプレミスで行い、

仕事などの情報共有は、パブリック・クラウド・サービスを利用する。

という、明確な使い分けをする方法です。

サブ基幹系はクラウド・本社基幹系はオンプレ

工場の生産管理は基幹系システムに分類されますが、工場によってシステムの内容は大きく異なります。

そのため、汎用のパッケージ・ソフトでは表現できない場合があるため、カスタム開発を行う場合が多いようです。

FileMakerは、ノーコード・ローコードのソフトウエアとして認識されていますが、スクリプトを作り込むことで、工場の生産管理を実現することが可能です。

この例では、サブ基幹系と本社基幹系をハイブリッドで組み合わせることで、どのように複雑なシステムでも、実現可能であると考えています。

情報系はクラウド・基幹系はプライベートクラウド

情報系はClaris Studioを用いて、現場のワークフローを実現しています。

ワークフローによって生み出された会計の基礎データは、MacWinを経由して、本社基幹系に自動的に転送されます。

FileMaker側には、複雑な会計処理を組み込む必要はありません。

『Workplace Innovations Platform』として、現場のワークフローの改善のために使います。

クラウドサービスのVPS for Windows Server上に、BIZTREK BackOfficeを稼働させます。

BIZTREKのバックアップデータは、オンプレミスのサーバーに、設定されたタイミングで、自動的にバックアップされます。

このように、全社的なデータベースの自動バックアップを設計することも重要な課題となります。

BIZTREKには、自動バックアップの仕組みが、標準で付いていますので、ご安心ください。