4D Serverとは、どんなソフトウエアなのか?
『4D Server』を理解するために、他のソフトウエアとの比較をしてみようと思います。
『MS Access』複雑なプログラミングは可能ですが、マルチユーザー機能が無い。
『kintone』No Codeツールなので、敢えて複雑なことはしない事で良さが生きる。
『FileMaker Server』マルチユーザー機能を持っているが、No Code、Low Codeのツールと考えた方が良い。スクリプトを駆使して複雑なことも出来るが、メンテナンス性に問題がある為に、返って手間がかかる。
『4D Server』完全なマルチユーザーデータベースであり、No Code、Low Codeの要素も備えているが、やはりPro Codeとしてのプログラミング機能が優れているので、どのような複雑な処理でも表現できる。
現在、よく使われているソフトウエアを比較してみると、それぞれの持つ機能の特徴が明らかになります。
近年は、No Code、Low Codeを使う人が増えていますが、複雑な処理をしない業務処理に限って使われているようです。
この図からも分かるように『MS Access』を置き換えるには『4D Server』が適していると考えられます。
4th Dimensionがデータベースの革命を起こす
このスクリーンショットは、1989年頃のClassic Mac OS System6で動く『4th Dimension v2.0』で作成された伝票入力の画面です。今(2024年10月27日)から35年前のものですが、当時から高い完成度を持ったソフトウエアであると思います。
『4D Server』の歴史を簡単に紐解くと:
当初『Silver Surfer』としてアップルコンピュータからリリースされる計画でしたが、結果『4th Dimension』(略して4D)として1987年7月にフランスのACI US社から『4Dv1』がリリースされました。
『MS Access』は1992年12月に最初のバージョンがリリースされたのですが『4D』と同様にシングル版のアプリケーション開発プラットフォームとして人気がありました。
『4D』は1台のMac上で動作するシングル版でしたが、マルチユーザーのための『4D Server』が1993年にリリースされたのを機に、本格的なアプリケーション開発のプラットフォームとして米国、日本、欧州全域に広まりました。
1995年には、WindowsとMacintoshの両方に対応したクロス・プラットフォームになり、ちょうどWindows95のリリースにも重なり、Windowsユーザーにも広がって行きました。
詳しい経緯などは、Wikipediaを参照してください。
4D Server v20が持つ機能をフル活用する
『4D Server』とは沢山の機能を持つ、ソフトウエアの集合体と言えます。
ここでは、簡単に機能の説明をして行きます。読み終わった頃には、皆さんの頭の中には『4D Server』を用いて自社のシステムにどのように組み立てて行くのか、様々なアイデアが浮かんでくると思います。
1:データベースサーバー
4Dデータベース
SQLコマンド
外部データベース参照
2:ソフト開発プログラミング言語
4D ランゲージ(手続き型・プログラミング)
ORDA(オブジェクト・プログラミング)
コンポーネント
3:アプリケーションサーバー
Windowsクライアント
Macクライアント
クライアントアプリケーションのアップデート配布が完全に自動化(タイムスタンプ)
『ゼロ管理』サーバーとして機能
管理作業を最小限に
4:Webサーバー
Web Server
REST API Server
DMZに置いたWebServerと連携
5:セキュリティ
データベースの暗号化
クライアント認証・認可
クライアント・サーバー間の通信の暗号化
自動バックアップ
自動レプリケーション
データベース整合性チェック
6:4D Server管理機能
ヘッドレス
リモート・サーバー管理