現在のコンピュータシステムは、クラウドを如何にうまく使うかという視点で語られることが多いのですが、ここではオンプレミスの良さを改めて見直したいと思います。
そのきっかけの一つは、全世界に展開する大手ハンバーガーチェーンのシステム障害により、店鋪の業務が全世界的に停止したことです。
また、大手クラウドサービスや、ネット企業からの顧客情報の流出事件などが後を絶ちません。
クラウドに全てを頼ってしまった為に、クラウド上のデータが完全に消滅して、取り返しのつかない事態に陥った事例がたくさんあります。

機密性の高い情報はオンプレミスが良い

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お客様の情報を何処で管理するのかは、企業の信用に関わります。
クラウドという他人任せにすると、徐々にコンピュータに関する知識や技術力が、社内から失われていきます。一度、コンピュータ技術が失われてしまうと、取り返すことは極めて困難です。
大切なデータを自社で管理する事で、社内のコンピュータに関する知識や技術力が維持されます。

絶対に止まってはいけないシステムはオンプレミスが良い

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クラウドは、インターネットという通信経路を経由することが必須事項です。
つまり、インターネットの経路の何処か1カ所でも不通になると、クラウドは使うことができません。
クラウドとは、実に脆弱なシステムであると言わざるを得ません。

工場の生産が止まると、サプライチェーン全体の物流にも影響します。
病院・緊急病棟も、一瞬たりとも止まってはいけません。
原発やエネルギー関係も、絶対に止まってはいけません。
ここでは敢えて、軍隊・安全保障にも言及しましたが、世界中で戦争が行われている現状を考えて、取り上げることにしました。

企業活動を支える基幹業務システムには、機密情報を管理することと、安定稼働の両方を高いレベルで求められています。

Mac miniの本当の実力が凄い

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Mac miniは、手ごろな価格で人気があリます。
弊社マーベルコンピュータでも、開発マシンとして50台ほど使ってきました。
最新のアップルシリコン:M3 PROを示しましたが、CPUとGPUが統合されたメモリー設計により、省電力ながら極めて高速にデータ処理をすることが可能です。
GPUの能力を引き出す『MLX』と呼ばれる『機械学習Framework』の性能が、バージョンが進むに連れて大きく進化しています。
LLM(大規模言語モデル)を作成するための生成AI機能のほか、LLMに対する推論機能も大きな速度向上を実現しています。

詳しくは、apple.comのNewsroomのリンクを参照してください。

AIもオンプレミスの時代に

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Chat GPT, Gemini, Claude3などのAIを、仕事に使っている人も多いと思います。
企画書の作成や、調査記録を要約するなど、機能が充実してきました。
プロンプトでAIに送ったものは、AIのデータとして自動的に取り込まれるので、個人情報や企業が公開していない情報を用いて、AIを使うことはできません。
そんな課題を解決する為に、Mac miniを使ったオンプレミスAIを活用することをお薦めします。

オンプレミスでクラウドを束ねよう

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代表的なクラウドサービスを挙げてみると、
1:営業支援クラウド
2:情報共有クラウド
3:会計クラウド
4:クラウド・ディスクドライブ
5:Websiteのホスティングサービス
クラウドサービスには、それぞれの目的に応じてサービスが提供されています。
その為、何処か1つのクラウドサービスだけで、会社の全ての業務を表現することはできません。
その為、複数のクラウドサービスを組み合わせて使うことになるのですが、クラウド間のデータ連携するときは、実務上様々な例外処理もある為に、一筋縄では行きません。
さらに社内には、個人や部門で使っている、便利なEXCELやMS Accessのアプリがあります。
まさにバラバラに存在している様々なソフトウエアが、各自の仕事の部分最適を実現している為、全社的なデータ連携ができていないようです。

解決案:
『4D Server』を用いて、オンプレミスに構築した全社を束ねるシステムにより、複数のクラウドとも自動的にデータ連携することが可能になります。

iPhone・iPad・Android(スマホ)も実はオンプレミス

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インターネットの始まった2000年ごろは、ブラウザによる操作が中心でした。
現在のクラウドサービスを考えるとき、その主役はモバイル端末であり、iPhoneなどのスマートフォンが生活の中に溶け込んでいます。
iPhone15を例にすると、この能力はオンプレミスのサーバーと言っても良いくらいのスペックを誇ります。
最早、ブラウザだけのインターネットの時代は過去のものです。
高性能な、オンプレミスのiPhone(スマートフォン)から、複数のクラウドサービスを駆使する時代になりました。

ビジネスアプリを『4D Server』で構築して、Windows11、Windows Tablet,、MacOS、iOSの混在したシステムが、社内システムとクラウドサービスを、リアルタイムにデータ連携して、全社的統合システムを実現します。